人生後半の『ほぼ写真日記』

笹の葉8の日々散歩とひとりごと

毛糸*洋裁店の物語*ミニチュア写真日記



前回は


ショウウィンドウのカードに浮かぶ言葉は


見る人によって違うらしいことがわかった



男には


『記憶のほころび繕います』
『思い出の破れた穴を補修します』と見え


ハンカチの依頼主には


『あなたの叶わなかった想いを届けます』と現れた…



ーーー+ーーー+ーーー+ーーー+ーーー+ーーー+ーーー+ーーー



洋裁店の一日が終わった


ドアに〈close〉のボードをかけ


その日の依頼を手帳に書き留める





そして


女主人は自分のための作業に取り掛かった




女主人が初めてこの店に気づいた時


ウインドウには〈貸店舗〉の貼り紙と


片隅のカードには


『あなたの記憶を昇華します』とあった





そして店の中には


前の店主の忘れ物か


毛糸玉がポッンと置いてあり




一段編むごとに


眠っていた記憶が浮かびあり


編み込まれて消えていった…


毛糸玉と繩あみがリアル



人はあまりに重い記憶は


封じ込めてしまうと言うが


忘れ去ってしまったように見えても


そうではない…



些細な何かがきっかけとなり


記憶の扉の鍵が


次々に開くごとに浮かびよみがえり


また苦しむ…





店にあった毛糸玉は


編むごとに


そのやり切れぬ苦しみが


糸にからめとられ編み込まれて


消えてゆく…



最初は


ただ自分のためだけの場所だったが


いつしかお客が


一人また一人と


訪ねてくるようになった…



何気に北欧食器のマグカップ



心の奥底に鍵をかけて封じた記憶を


忘れ去ってしまいたい者


反対に


薄れてゆく記憶を


永遠に留めておきたい者…



他にも様々な思いで


このこげ茶皮の手帳は


埋まっている



今まで色々な客が訪れた


あの突然店に飛び込んできた男も


何かしらのやり切れぬ想いを


抱えているのだろう…



黒皮じゃないよこげ茶皮の手帳



※ひとりごと


洋裁店と言うよりは手芸店ですなぁ


モウシワケネェヽ('ω')ノ三ヽ('ω')ノ


基本はミニチュア企画の


画像保存が目的なんですが


その時ただ漏れてくる


妄想も付け足してます


でも…もうのこっている


手芸店のアイテムが


煮ても焼いても食えないんですよぉー


ジタバタ ヾ(>ω<ヾノ三ヽ^シ>ω<)ノシ