人生後半の『ほぼ写真日記』

笹の葉8の日々散歩とひとりごと

《ミニチュア📸日記》宅配便と浮き燗の話

笹の葉8



(前回からつづく)



ミニチュア村の蕎麦屋「笹八庵」の親父の声がする



「旦那ぁ~失礼しますよ、預かった宅配便をお持ちしました」



注)親父=馴染みの蕎麦屋の店主。過去に親父の昔語りを聞いた事がある仲





見ればかなり大きな段ボール



冷凍…ナマモノ…カニ、とある




とりあえず段ボールを開けてみると







おやっ、カニの他に、黒毛和牛もあるぞ




まぁ…とりあえず中を見てからだ









こりゃいい





親父「旦那ぁ、宅配便はことの次いでで


   お年始がわりにこれを持ってきましたぜ」







ちょいと今日はご趣向で、燗酒を召し上がってくだせぃ







燗は「浮き燗」、「浮かし燗」ってね、あの幸田露伴先生も言ってますが




近頃は「電子レンジ」ってな物で済ますそうですが



炭をおこした鉄瓶の中でお銚子がひっくり返らないように、お銚子の首をつまんで斜めに浮かしながら温める…







ぬるくもなくつけすぎもせず、ちょうどいい頃合いですぜ



さぁ~一盃







何、そば焼酎を飲んでたって?



まぁ…今日はだまされたと思ってこれを試してみてくださいよ







一緒に酒を飲みたい人間はそうそういないが




親父さんの話を聞きながら心地よく宵がふけていった…






※ひとりごと



幸田露伴と言えば「五重塔」




孫の青木玉(幸田文の娘)さんのエッセイに、露伴の夕食の給仕をしている描写があったのを思い出した



そこに「浮き燗」のくだりが出てくる



何気ない描写なのになぜか記憶にある



更に「見立て」という遊びの描写



汁物のお椀のふたを笠、箸を杖に見たて、雪の吉野をさまよう静御前になりきる



これも印象にある…



約30年前新刊で購入した本…ほぼ忘れていたのに



なんで思い出したのか自分でも不思議である




この休みに読み返してみようか…



青木玉「小石川の家」