人生後半の『ほぼ写真日記』

笹の葉8の日々散歩とひとりごと

アカヤシオ咲く夕暮れどきには&「拉致と決断」


夕方


アカヤシオの咲く丘に行った



アカヤシオの中を進む



夕日に輝く花びら



今にもほどけそうな柔らかなつぼみ



※ひとりごと


蓮池 薫氏の『拉致と決断』を読んだ




蓮池氏のことはもちろんご存じだろう


1978年(昭和53年)中央大学法学部3年在学中に
夏休みで実家に帰省していたところを拉致された


そして24年後の
2002年に帰国することになる


自分の意志とは無関係に
いきなり全ての関係を断ち切られる「残酷」さ


こんな生易しい言葉では
とうてい言い表せない



<<日本に帰りたいなんて考えない
できもしないことを毎日考え
望んでも狂死するしかない
それなら
日本人としての人生を捨てるしかない>>


と言う境地に至る


唯一の救いは
一緒に拉致された祐木子さんと結婚し誕生した
子どもたちへの愛情と成長、将来への期待だけだった


さらに2人は話し合う


<<反日国家の北朝鮮で
人びとから差別されずに生きていくには
「日本人」であることは不利だと考え


子どもたちには自分たちを
「帰還事業で北朝鮮に来た在日朝鮮人」と
思い込ませることにした>>


そして


<<将来子どもが北朝鮮工作員として
召喚されるリスクを減らそうとして
日本語はあえて教えないと決めたのである>>



帰国後は


子どもたちは北朝鮮に置いてきている(人質)
安易に日本に迎合するような言質は残せない…


蓮池氏が北朝鮮の洗脳が
なかなか解けないように見えたのもうなずける



よく人気作家の小説が
止められなくて一気読みした
と言う人がいるが


まさにこれ
正真正銘一気読みした


内容に引き込まれ時間すら忘れた


拉致とは本当に過酷で


本人にとっては
むしろ狂ってしまった方が楽だ



まだ北朝鮮に残っている人たちも
なんとかして帰国できないものか


自分も何か関わって行きたい(超微力ですが)



蛇足だが


朝鮮学校が無償化しろなどと
裁判を起こしているのを見聞すると


実に嫌な気持ちになる


はい(。・Д・。)ゞ自分は大変心の狭い人間なので