人生後半の『ほぼ写真日記』

笹の葉8の日々散歩とひとりごと

あるブログの思い出

**今日は写真と内容は無関係です**


私は、自分で書くのはこのブログが初めてで
ずっと”読み専門”だった


もう10年近く前になるのか
あるジャンルの短編小説を書く人たちの

自然発生的なグループがあり
毎日訪問して夢中になって読んでいた時期がある



その中に、とても魅かれる小説を書く人がいた


その人の作品は
抑制の効いた文章が特徴で、そして繊細
描く人物像はどれも魅力的で

読後感は、とてもせつなくなる


その頃の私は
ブログにコメントを残そうなどと考えたこともなかったが
その人の小説の中でも特に好きな作品があり
それを伝えたくてはじめてコメントを書いた


他の人が論客なのに、
自分は理論的になぜ好きなのかなど全く説明できず
あまりに稚拙な内容に
公開されるのが恥ずかしく思えて

非公開を希望し、返信は望んでいなかった
ある年の1月だったと思う…



しばらくすると、その人から返信がきた
何か色々あったのだろうか
「意外なコメントで嬉しくて涙がでた…」と書いてあった


しかし、掲載しているブログの会社が
ブログサービスを閉鎖することになり
それぞれが別のブログへ移転していった


今日ひょんなことから、その人の昔の作品を目にした


私が好きだった話もある
そうか、七夕(星座)が関係している話だった…
他の話も夢中になって読ませてもらった


もちろん、全部読んだことのある作品である

すると、あの頃の自分の環境とか色々がよみがえり、
なんだか涙がにじんできて、そんな自分に驚いてしまった…



何年も前から更新されていないけど
どうしているのだろうか
なんか病気もされたようだけど…


本業があってその傍ら小説を書いていたと思うが
今も小説を書いているのだろうか


もう更新されることはないブログだけど
時々思い出した時、小説を繰り返し読ませてもらおう…