人生後半の『ほぼ写真日記』

笹の葉8の日々散歩とひとりごと

ハツカネズミが来た日

ハムスターが亡くなってからは
自分から生き物を飼おうとは思っていなかったが
その後に"ハツカネズミ"を飼うことになった



嫌な話だが
ハツカネズミは冷凍され爬虫類の餌として販売されたり
滅菌で飼育されて実験材料にもなる事実がある


私の所にたどり着いたこのハツカネズミは
200円で投げ売りされていたところ
知人が見つけて我が家に持ってきた
(売れ残ったらどうなるのだろうかと思ったら
数匹買ってしまったらしい)


ネズミ類は尻尾が苦手で
あまり良い印象がなかったが
目の前のハツカネズミは
真っ白で手のひらに余裕で収まるほど小さかった
「お前、200円なんだ…」と思ったら
なんだか不憫になり面倒をみることにした



この子(以下🐭)は、本当に人懐っこくて
(アニメ的に言うと)”ドジっ子”で
とても可愛かった


主食(栄養バランスがとれてる)の他
おやつを1日2回、手からあげていた


いつしか人の姿をみると
後ろ足で立ち上がり両手を前に出し
“ちょうだい”のポーズをするようになった。
やはり、おやつは相当美味しいらしい
(ピーナッツ、かぼちゃの種、カシューナッツ3品が大好き)


他にだれも邪魔するものはいないのに
いつも大慌てで、あせって取ろうとするので
落として小動物用マットにまぎれ、うろたえたり
飲み水の中に転んだりもした


生まれてから一度も怖い思いをしたことがないからか
寝るときはものすごく無防備だった
(酔っ払いが道端で意識をなくしているような感じ)


ゲージを掃除する時は
放して自由にしたら、喜んで(?)部屋中を走り廻った


ブラシで耳の後ろや毛繕いしづらい所を掻いてやると
気持ちよさそうに目を閉じていつまでもじっとしていた
ついには、”してくれ”とねだるようになった


呼べば寄ってくる
表情もある
急におきて寝ぼけたりもする…人間みたいだった



こんなに頭がいいのに
生きたまま餌になったり、実験材料になったりする子は
どんなに怖かったろうと思うと
なんだか涙がにじんでしまう…


こんなことを言えば、”鯨”は”イルカ”はどうなんだと
話は広がっていくのだろうか…


先日はイギリスで
”タコ”などを生きたまま調理することを問題にしているという
ネット記事を読んだところだ


そして、この子は
2020年12月31日大晦日に亡くなった
寿命1~2年を数か月だが超えて大往生した


ホントに…本当に…可愛かった…


これを読んで
”ハツカネズミ”ぐらいでずいぶん大袈裟と思う人も
もちろんいるだろう


ただ、大型犬も猫もウサギも飼った経験から
命の軽重とはなんだろうと考えてしまった…
もちろん、そんな難しいこと
私なんかに答えはでない