人生後半の『ほぼ写真日記』

笹の葉8の日々散歩とひとりごと

別れの花束…啓翁桜

送別の花は


桜の花束…啓翁桜




ユリや色とりどりの花があったけれど


啓翁桜だけを取り出した







せっかくだから…


これから一人で真夜中の花見酒


緋毛氈を敷き、行灯を置く


桜は手近かにあった棗に活けて庭に置く







※ひとりごと


啓翁桜は山形県の特産らしい。


私の祖母の姉(もちろん明治生まれ)は
遠く山形県の大きなお寺に嫁いだ。

(実は祖母の弟も寺社関係)


私も祖母に連れられて幼稚園の頃2度ほど行った事がある。


畏れ多い事だが、仏像の裏に隠れてかくれんぼをしたり、
珍しいお墓に乗ったりした事が、今でも思い出される。


祖母の姉は、檀家の誰かが亡くなってお弔いがあるときは、知らせが来る前に死人の性別までわかると言っていた。


夜、本堂の大きな重い扉が開く音がして
そして、その扉を開ける時の様子で他にも色々わかるらしい。


祖母の姉は、霊なんて、なんにも怖くない。
生きている人間の方がよっぽど害があって怖いといつも言っていた。


〈ミニュチュアスレ25〉