人生後半の『ほぼ写真日記』

笹の葉8の日々散歩とひとりごと

彼岸花はきつねのかんざし

久しぶりの散歩


彼岸花…曼殊沙華…が城跡に咲いていた








「曼珠沙華」は、サンスクリット語で「manjusaka」と書くらしい。



「慶事の兆しに赤い花が天から降ってくる」という仏教の経典が由来だそうだ。(法華経の場面にあったね…)





『彼岸花はきつねのかんざし』は、朽木祥による児童文学。



内容は、戦争が引きおこす悲しみと残酷さに苦しくなる。



作者が物語を執筆する上で大切にしたことは、「共感共苦」(辛さや悲しさを共に感じ、共に苦しむこと)であるとされている。





息子が小学校低学年の頃(15年前ぐらい)、毎日音読の宿題があった。



ある時、『彼岸花はきつねのかんざし』をベースにしたような、子ども用に簡略化した読み物を音読していた。



聞くともなく聴いていると、そのあまりの悲しい内容に驚いた。


一瞬、低学年の子にこんな悲惨な話はトラウマにでもなるのではないか、まだ早いのではないかと少し心配になったほどで、



子どもの音読を聴いて、我知らず泣いたのはこれが最初で最後だった。



※ひとりごと


あの世とこの世が最も通じやすい時期に咲く花
とも言われている。

秋の彼岸って、あの世との距離が一番近くなるのだろうか…