人生後半の『ほぼ写真日記』

笹の葉8の日々散歩とひとりごと

鴨、花下美人図


誰にも迷惑をかけない『妄想散歩』のすすめ④


先日のお話の続編

鴨…はじめてのおつかい - 人生後半の『ほぼ写真日記』


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とある朝、いつものように散歩していると
何やら急いだ様子で、1羽の鴨が葦の隙間から這い出してきた。



私の前で立ち止まり思案していたが、思い切ったように

カモ「いつぞや、私の弟たちを助けてくださった、親切な岡っ引の旦那ではありませんか?」


男「えっ!あの時の鴨のお姉さんかい?あの子たちは元気でやってるかい。」



鴨は跪き、話はじめたのだった


カモ「実は、家の鴨たちも話を聞いて、お礼がしたいので、旦那をお連れするように言われています。」

男「なぁ~に、礼なんざぁいらねぇよ。困ったことがあったら、また言いな。岡っ引きは、鴨助けが仕事なんだからよぉ~、あばよ。」
※柳沢慎吾さんのイメージで。



鴨はなにやら重ねて言いたそうだったが、私が去るのをいつまでも見送っていた…。


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そして…、その日の夕暮れ時

「トントン、トントン」と戸を叩く音が響く



戸を開けるとそこには、



シロヤマブキの精のような、美しい女性が立っていた。




※ひとりごと
実は自分の頭の中では、講談師初の人間国宝、一龍齋貞水さんの語りに脳内変換されていて、
その口調、リズミカルなテンポのおかげで大変な名作のようになってます。
でも、この後は鴨が羽を抜いて、灰茶色の反物を織るしか思い浮かびません。