人生後半の『ほぼ写真日記』

笹の葉8の日々散歩とひとりごと

《ミニチュア📷日記》抹茶が縁⁈蕎麦&和菓子物語⑥

久しぶりに笹八庵から出前をとったある日のこと




今日は来客があったので


外に食べに行くのも面倒だと


笹八庵から出前をとることになった





「ちわぁ~笹八です」と縁側の方から声がする


今日は若い職人さんが届けてくれた



受け取りながら親父さんの様子を尋ねると


「親方が、旦那は最近お見限りだとこぼしているんで近いうちに店にもおいでください」と


如才ない返事





早速いただくことにする




客が頼んだのは〈本格抹茶そば〉



色といい…香りといい…


春の気配を感じさせる





付け合わせの湯葉にちょんと乗った木の芽が


小さな春と言うべきか



一方自分は…




変わり映えはしないがざる蕎麦


季節を問わずこれが好物



冷たい蕎麦ののど越しと出汁の後味


あぁ~美味い





食後に客が包みを取り出した


この包装紙は…確か


ミニュチュア村の和菓子屋の物





おもたせは〈抹茶ロールケーキ〉



最近この界隈でやたらとお茶の話を聞くが


気のせいだろうか…





おぉ~



表面の黒い点は〈小豆かのこ〉と言うらしい



おっと!


先ずお茶を淹れねば始まらない



湿気を防ぐ”中蓋”(萌えポイント高し)



お茶の色がいい具合に出たようだ





「いただきます」と客に挨拶をし


ひと口頬張る





生クリームと小豆を


ほろ苦い抹茶の風味が締めて


後味が軽やかでさえある



抹茶スポンジの食感と味もさることながら


生クリームが和菓子屋にかかわらず


おざなりでなく


いい仕事をしている





瞬く間に食べてしまった



この和菓子屋は切通筋の茶屋から始まったと


何かの折に聞いたことがあった



先日は静かな佇まいの店主が


店番をしているのを見かけた



今度訪ねてみようと


ふと思い立った




※ひとりごと


このロールケーキなら食べてみたいと思いながら


ブログにアップしていたら




ロールケーキのところだけ

えらく力の入った描写になってしまった



和菓子屋でロールケーキでもいいだろうか?


とふと思ったが


まぁいいかな(自問自答)





持ってる和菓子のミニチュアを


アップしたい欲に目が眩んでいるので



和菓子物語はまだ続きます






ところで


昨日は久しぶりにミニチュア三昧にふけった



いやぁ~スッキリしたー
ヤッタ━━(ఇ˃́⌔˂̀ಣ)━━ッෆ



リアルな生活では色々あるが


”没我入魂”できるものがあって良かった



ミニチュアの小物に囲まれている時は


想像するシチュエーションの中に埋没してます


エッ((((;゚Д゚))))ガクガク



風の噂では


ミニチュア村にまた新たな店ができたとか…なんとか


《ミニチュア📷日記》いちご大福*和菓子物語⑤

この和菓子屋の物語も⑤となった


和菓子とお茶の評判の二枚看板で


商いをしている来歴も明らかになった所


さて今回は…


ーーー+ーーーー+ーーーー+ーーーー+ーーーー+ーーーー+ーーー


季節の先取りは商いの習いと言うが


店先の幟旗にはもう〈いちご〉の文字が染め抜かれている



早速いちごの文字に引かれるように客がやってきた





この店のいちご大福は


茶が評判なだけあって



いちごの周りを抹茶餡がくるんだ変わりダネ


いちごの酸味と抹茶のあんこが絶妙だ





そして


もう1種類は小豆餡



茶屋時代から〈あんこ〉には定評がある分


これも実に美味い





どちらも甲乙つけがたく


たいがいの客は両方所望してしまう





作業場から運ばれてきたばかりの大福は


もっちりとした求肥が見た目にも柔らかく


上品な甘みと重厚感のある食べ応えを想像して


自ずから唾液がわく





件の客が声をかける


「出来立てを買わないのは名折れとくらぁ


いちご抹茶(大福)を6つばかり包んでくれ


もちろんいちご(大福)はここで食ってくぜ」



大福がのどにつかえそうなくらい威勢がよい


いちご好きの甘党とは人は見かけによらぬもの



箱に詰めて

包装紙が粋だねぇ

   
ミニュチュア村でもご多分に漏れず


QRコード決済に移行しているが



「これじゃ払った気がしない」と


客が5千円札を置いた



見切れているのはPuchi PAY

おつり¥3,290也



店主はおつりを渡しながら


「毎度ありがとう存じます。


只今いちご大福をお持ちしますので


お掛けになってお待ちください」と言う





運ばれてきたいちご大福には冷たいお茶が添えられている



客「あんこといちごは”出会いもん”とはよく言ったぜ


  また暖房の効いた所で飲む冷たい茶がこたえられないねぇ」





店主は客の胸のすくような


食べっぷり飲みっぷりに目を細める



店主
「今日は菓子に合わせてこのグリーンティーをお出ししましたが


お気に召したようで何よりでございます。」



裏面に能書きがある


客は


「長っ尻はいけねぇな。


美味かった、また寄せてもらうよ」


と帰っていった



なんとも鯔背な客であった


人は見かけによらぬもの…



※ひとりごと


自分がグリーンティーを始めて飲んだのは


小学校2年か3年生だった



お茶屋の友達がいて


その子の家で遊んでいる時に出してもらった



走り廻って乾いたのどに


とてもおいしく感じられたのが印象に残っている



グリーンティーのミニチュアを見た時


なんだか懐かしくて


50年前の味覚の思い出が蘇った



現在のグリーンティーが


どんな味なのかは知らないが…